ほとほと

訪れた島を生き物中心に紹介します

2019.1伊豆大島にてpart1

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離島、それは俗世間とは異なる時間空間体験経験その他諸々を味わせてくれる、一部の人間にとって心の拠り所とも言うべき存在であります。

 

 

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この「4000円大島」というワードを耳にした時、既に行くこと自体は決定していたような気がします。ただ行くからには回りきりたい、そう思ったため日取りに難儀し割引終了間際に滑り込む形となりました。

 

 

センター期間は金曜から休みなのでその前日、木曜のフェリーをとり、宿代わりのレンカをとりリュック1つと網二本と仲間5人を携え上陸です。

 

 

ほとんど前情報を持たなかったため僕らに映った真冬の大島は得体の知れない物でしかなく、連れの釣り人達が良いポイントを探すのに付き合う形でとりあえず一周することになりました。(囲碁的に言えば囲めば我々の勝利ですから、一周50キロとはいえ大島も2時間かからず我々の手に落ちるわけです。)

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フェリーは北部の岡田港に到着、そこから反時計回りに周回することに。

 

 

ただ僕は釣りに対してあまりやる気がないため、周りに無理を言って一応地図で探しておいた川の流れらしきものを調査させてもらってました。

↓それがこれ

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何だかんだ淡水もあるものですね。

辛うじて枯れてない水路が海近くの開けた池に注ぎ込んでおり、池の底質は溶岩由来、その上に丸石と泥が積もっているというような環境でした。海からは数メートルの高さがあり、潮汐の影響を受けていないものと考えています。

深い所で太ももくらいまでの水が溜まっていると同時に落ち葉も溜まっており、流入も流出も少ない水と共に腐食していました。お世辞にも魚の生息に向いているとは思えませんでしたし、実際網を入れるも環形動物が2種(写真なし)とれたっきりでした。カニもエビも出なかったのは意外という他ないです。

 

この環形動物が謎で、赤いのと白いのがいたのですが

赤:

素人目にはただの滑らかなミミズ、やたら網の中で暴れており頭と尾を激しく横に振る行動が見られた。

白:

ツチノコみたいな太いフォルム、計10匹ほど見られたが全く動かなかった。

といった特徴を持っていました。

 

 

世の定説曰くミミズの移動能力では独力で離島に到達することは不可能であり、居れば移入されたものらしいです。しかしこの2種が共に持ち込まれた上、島で1箇所しかないこのような環境に偶然落ち着いたとは考えにくいような気もします。

ホントなんで写真撮らなかったんだろう。

 

夏、水の腐る暇のないくらいの出入りがある時期ならばこれら環形動物以外にも期待できますけど、それらもやはり死滅回遊に過ぎないのかと思うと少し残念です。

 

 

他にも何箇所か川に寄りましたが、1箇所目のここが最大であり、他はそもそも河口手前で枯れてたりしてお話にならなかったです。謎に包まれた大島淡水の現状を探るのが旅の目的の1つだったのですが、初日の内にこれは粗方達成してしまった訳なのでした。

 

 

さてここまでは島の北から西にかけてのお話で、今度は南部の波浮(はぶ)港を目指します。

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道中の64チョコマウンテン

 

この波浮港というのが元々は海近くに形成された河口湖であり、それが1703年の元禄関東地震による大津波で海と接続、さらに1800年代の工事で口が広がり現在の姿となったという曰く付きの場所になります。同じ形成過程を辿った港の話は少なくとも国内では聞いたことがないですね。(元々の河口湖の生態系が気になる所ではあるが、類似した環境である三宅島の河口湖「大路池」ではブラックバスが放流され最早その原型を留めてはいない。おそらくここも同じ末路を辿っていたと考えられ、こじ開けられ港湾としての利用が成されている現状の方がよっぽど健全だと言える。)

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波浮港を海側から。

展望台もあるらしいが行きそびれた。

 

 

ツノダシなんかは普通に泳いでましたが昼の釣りには向かないようなので今度は島の東側へと向かいます。

ただこの東側は集落もない山道で、特にこれといって面白いものは見られませんでした。

↓奥の山に突っ込んで行きます。

    この先には電線すら無かった。

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コンクリートのは噴火から身を守るやつ

 

 

こうして北西南東と島の一周が終わりました。

2時間足らずで一周出来るといいましたが結局6時間くらいかかってたような気がします笑

 

ここまで1匹も魚を捕まえていなかったので焦りがやばかったですが、それを夜釣りで挽回する話はpart2の方で………