ほとほと

訪れた島を生き物中心に紹介します

2018.8伊豆諸島神津島にて2/3

 

三日坊主になりかけました、久々の更新です。

 

 

 

神津島2日目は朝から潜りです。

島の外れにある今回のポイント「赤崎遊歩道」はソフトコーラルの群生地になっているのですが、採集は禁止とのことで網は持たずにシュノーケリングの観察となりました。

 

↓飛び込み台まで整備されてました

(チキった同期が陽の者に絡まれてて面白かった)

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色とりどりのカンザシゴカイや見たことないカラーリングのカエルウオの仲間等々、”南”だと思わせてくれる美しい海でした。

 

 

着替えてたら地面にトカゲが見えたので同期と「あれも固有種じゃね?」と冗談交じりに笑っていたのですが、後で調べたら伊豆半島と伊豆諸島のみに分布するオカダトカゲだったみたいです(写真ナシ)。この妙な分布からも伊豆半島が昔は諸島と並んで本州から切り離された島だったことが裏付けられているようで面白い。いやホント何があるか分かりませんね。

 

 

 

一通り美しい海を眺めた所でポイントを変え、今度は本気で採集開始です。

 

僕は浅場で戯れていただけでしたが、個人的な憧れのヤマブキベラやタナバタウオクロユリハゼなんかが見られました。(捕まえて一瞬網から出てったクロユリをすっ飛んできて捕食してったアカエソは流石に許せない)

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後は延々石めくってたらヒメオウギガニが採れました。「これ『海の甲殻類』で見たオシャレな奴やん!!!」とはしゃいでいましたがそもそもアレには載ってないんですよね…何と勘違いしてたんだか。f:id:yash_kumar:20190104100704j:image

 

そんなに魚採れなかったなぁと海から上がると周りはオニハタタテダイやらアカハチハゼやらモヨウモンガラドオシやら採ってて驚かされました笑

 

 

ここで腹を下しバスに乗りそびれたので(ダイブバッグは他の人達に持って帰ってもらった(感謝))海沿いを延々歩いて宿まで戻ることに。

あらゆる地形や特徴ある木や岩なんかに伝承があるようでその説明の立て札を読んだり、伊豆らしく足湯に浸かったりとお陰様で合宿中1番ディープな時間の使い方が出来ました。

 

さらに道中、あるはずがないと諦めていた淡水の溜まりを発見、何らかのウナギ体型の魚影を確認しました。東京本土ならウナギ、小笠原ならオオウナギなのでしょうが伊豆諸島は果たしてそのどちら寄りなのか…自由行動になっていた3日目の予定がこれで決まりました。

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さて宿で食事をとり日も暮れたところで今宵も夜釣りです。昨日の釣りで小物はハタンポしか釣れないと学習したので鼻から諦め、同期が釣ったハタンポをさらに釣り餌用に解体した余りの頭部だけを餌に置き竿で攻めて(?)みました。

 

アタリがあるまで寝てたのですが、後から来た家族連れが「「死体がいる〜」」と騒いでたので起きて上がってみると僕の事でした。これで晴れてゾンビデビューですね笑

 

そうこうするうち堤防にドラグの音が響きまして、アワセを入れるとすごい重さの魚がかかっている様子。数分格闘の後魚が上がってくる間に駆けつけた先輩同期と海を覗くとそこにはサメの姿が…   絶対上がる訳が無いと思ったので「誰か動画でいいから撮って!頼む!」と叫んでいたのですが気にも止められず、そのまま周りの数人がラインを引っぱり上げました。よく切れなかったなぁ

 

イラクブカ(105cm)

流石に持って帰れないのでリリースしました

(仕掛けがナメくさってるのはスルーで)


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これまで30cmを超えるような魚ですらそんな釣って来なかった男がいきなりメーターオーバーですから一生もんの思い出です。

味を占めてまたハタンポの頭を投げ、4回はドラグが出たものの針が小さく抜けまくりでした。流石の魚影の濃さですね。

 

釣り以外でも漁港採集してた先輩方がナンヨウツバメウオやら死滅ボラ類を採ってました。堤防から底まで見える透明度だとナンツバの擬態も通用しないようで笑

 

 

2ダイブと炎天下の徒歩と夜釣りでヘロヘロになり宿で爆睡しました。日常生活にも言えますが翌日の縛りがないと快眠でいいですね。

 

続く