ほとほと

訪れた島を生き物中心に紹介します

2017.8 愛媛県二神島にて

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高3の夏、色々疲れた僕に叔父一家から「知り合いの家がある瀬戸内の島に行かないか」との誘いがありノリノリで付いて行きました。楽しみで前日一睡も出来なかったのを覚えています。

 

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向かうは愛媛県忽那(くつな)諸島の二神島

松山の辺りからフェリーで90分程、人口150人余りの小さな島です。

 


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到着後、一通り島を見ての感想は

・古き良き町並みというか家々が良い

・浜や磯には人の手が加わっているものの、決して必要以上ではなく健全なまま

の2点が大きかったです。

 

特に後者は海で遊んですぐに体感しました。


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何とも豊かな海ですよねぇ。

訪問先の方が漁業権を持っていらしたので、刺し網漁を少し手伝わせて頂いたりサザエを振舞ったりして頂きました。サザエの刺身なんて贅沢は後にも先にもこの時だけですね。

 

他に生き物に関連して面白いと思ったのはf:id:yash_kumar:20181215233725j:image

このキヌバリです。頭部に通常あるはずのない黒点があります。

だから何だという感じですが、太平洋とも日本海ともつかない瀬戸内の入り口に位置するこの海域では縞模様の本数の異なるそれぞれのキヌバリ集団間での交雑が発生、遺伝子プールが凄いことになって頭に黒点が出た、と仮説を立てることもできます。(捕獲当時は本気でこう考えてました。)

本当のところはただの色彩変異だと思いますが、こうやって小さな発見から色々発展させて考えるのは大事なことだと思いますね。

 

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さらに地理の絡んだ生き物としてはイノシシが見られました。畑荒らしとやっかまれるコイツは中国山地から四国山地へ泳ぎ渡ろうとする道中敢え無く捕まってしまった訳ですね。

訪問先の方が島で見てきた中でも三指に入る巨漢個体だそうで、猟師の手で射殺後解体されたものを美味しくいただきました。(やはり多少は硬かったですが・・・)

 

そんなイノシシが泳ぐこの海も昔々は大昔、壇ノ浦の戦いの舞台になっていたそうで、訪れた時期開催されていた盆踊りではその事を唄った唄に乗せて皆さん踊られていました。

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↑島から見た中国地方方面

 

とまぁこれらが二神島の概要になります。

時間がなくて寄れなかった神社や写真が不鮮明できちんと識別できなかった珍しそうな魚、当時は興味がなくスルーしたほぼ固有の昆虫がいるらしいこと等々思い残すことは多々あるのでまた機会を伺って行ってきたいと思います。

 

おことわり

 

 誰に見せる訳でもない、撮ったっきりで腐っていく写真の数々に供養の場所を、と思いブログを始めました。

 

 当分は放蕩×訪島というテーマで書きます。

 生物について触れることもあろうかと思いますが、具体的なポイントの特定に繋がらないよう注意を払ってお送りしていきます。 

↓名もなき島(高知県大月町)

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